週に3回スリッパの変わる女

 どうも。水曜はずれ勤で、昼から夜までの勤務でした。朝、職場の中で履くスリッパを買いに行ってみました。職場のスリッパはどうにもこうにも汚くなりこのままでは不潔と呼ばれる日もそう遠くないと確信したからであります。ちなみに実は月曜にも一足買いました。火曜、職場で早速履いてみました。メンズのスリッパでした。死亡。でかすぎます。このままではなぜか男物のスリッパを履き鳴らす謎の女になってしまう!と思い、水曜に早速買いに行きました。
 新たなスリッパを手に職場に行きました。・・・。今度は小さすぎます。とってもかかとが飛び出ております。とっても足が疲れます。足は大きいほうなのにMサイズを買ってしまったのがだめだったようであります。病棟のお子にも「あ、新しいスリッパだね。でも小さいね」と即効で見破られましたが何か?お子でも気づくのだから大人たちはとっくの昔にこのかかとの異常に気づいていることであろう。でも・・・ただでさえ金欠やのにまたスリッパを買えとおっしゃるのだろうか。1週間で3回もスリッパの変わる謎の女として私は生きていかねばならないのだろうか。葛藤しつつ勤務終了。
 
 ちなみに新しいスリッパの値札を取るために事務に鋏を借りに行くと「鋏?刺さないでよ?」と念を押されました。名前は間違うわ、刺さないでよ言われるわこの事務の人たちって一体。でも好きなの。

 職場の大人の病棟に入所している方の中に、私が挨拶すると「ん」と言ってうなずくか「ばか」というか、どちらかの返事しかしてくれない方がいます。ごめん、あなたのこともとても好き。「ん」と言われても「馬鹿」と言われてもうれしい気分になるMの私なのでありました。かまわずにはおれず、必要以上に声をかけるのであった。

 帰りに用事があって、外来病棟にタッタカ歩いていきました。もちろんメンズスリッパで。途中ではたと気づきました。病棟と違って外来には、夜になると誰もいない。しーん。とたんに霊感少女のようにまわりの気配に敏感になる私。は!っとして床を見るとごきの野郎がうごめいていました。必要以上に迂回して廊下をとおり、目的地に行ってまいりました。いや、実は恐ろしくなって(ごきも霊も怖くなったのだ)一度引き返したのだが、こんなことに負けるわけにはいかないと思い直して目的地まで頑張って行ったのであります。今日もひとつ大人になりました。ご清聴どうもありがとうございました。