ディズニーランド。

 ディズニーランドに行ってきた。腐るほど行ってるのでいまさらハイテンションにはならない。ややハイテンションくらいにしかならない。今回はオーソドックスなのに乗るのではなく、今まで乗ったことないものに乗ったりまったりしたりする旅にしようと話し合いつつ行く。

 ジャングルクルーズに乗る。私は乗り気じゃなかったが友人のリクエスト。思いのほかむちゃくちゃおもしろい。何がって、先頭に立つお兄さんのしゃべくりがよかった。前に来たときまでは、元気な体操のお兄さん系やったはずやのに!!!!今回は、哀愁漂う力がいい感じで抜けてるしゃべくりでほんまに我ら的にヒットやった。兄さんがしゃべるたびにころころ笑い、うちらも兄さんにとっていい客だったに違いない。兄さん最高。半ば恋だわこれは。


 いかだにも乗ったことなかったから乗ってみた。2分で終わった。離れ島に連れて行かれ、そこから脱出するにはまたいかだに乗らねばならなかった。貴重な時間を無駄にロスした。


 アリスのむっちゃかわいいカフェがあって、ひきつけられるように入った。でも二人ともおなかがすいてなかった。無駄にすごい時間並んでしまった・・・。でも友人は体が弱い人なのでどうしても休憩が必要だったのです、お許しください。並んでるとき、前の父と中学生か高校生と思しき女の子が異常愛カップルだった。べたべたしすぎ。「パパ」て呼んでるからパパなんやろうけど、恋人同士っぽいいちゃいちゃっぷりやった。悪口言いまくった。前におるのに悪口を言いまくる私達は一体・・・。地獄に落ちるかもしれん。カフェを出た後も、思い出しては悪口言い、日曜になってさえ思い出しては悪口言ってた。うちらのほうが異常やがな。そして性格悪い。


 私は乗ったことあったけどプーさんのハニーハントと、もう一つ新しくできたピクサー系の乗り物ははずせないポイントやった。はずせないポイントやのに間抜けな私達はファーストパスをとるのを忘れた。両方合わせて3時間は寒空の下に並んだ。死んだ。しりとりしてなんとか脳死判定は免れたけど、ほぼ植物人間やった。最後に乗ったプーさんでは二人とも脳死やったから、「かわいい〜〜」をやたら連発してて、大きい声で、擬音語が多すぎて、ほんまにばか二人組みやった。仕方ないねん。ほんまにしんどかってん。


 友人はジェットコースターに乗れない。スプラッシュマウンテンは絶対無理。スペースマウンテンがギリらしい。私の特に近しい人々はそろってジェットコースターが無理だ。カリブの海賊だけでぎゃーぎゃー騒いで後ろの客から「うるせーよ」とか言われる始末。彼氏にはディズニーランドに行く前には「スプラッシュマウンテンには乗りたがりません」という念書を書かされる。ジェットコースター嫌いの人々は怖がるものが共通してますなあ。速いってことよりも落下が怖いらしい。私はほんまに好きなんやけど。近しい人々のうちの一人でいいからジェットコースター好きな人がおれば私の絶叫人生ももうちょっと華やかになったやろうに・・・。


 昔は来るたびに大量のお土産を買ってたけど、もう私は買わない。大人になったな。職場用のお菓子と職場のお子用の光る玩具と、彼氏への手を入れて遊べるプーさんのぬいぐるみ(もちろん自分がほしかっただけ)とメモ帳みたいなんしか買わんかった。


 帰りはむっちゃ疲れ果てて電車に乗った。もう寝るかと思いきや、なぜか次から次へとまじめな話をして、脳がぎらぎらになった。イラクで殺された青年についてとか、自分の子どもが骨髄移植をしたり青年海外協力隊に行ったりしたいって言ったらどうするかとか、日本が外国に寄付金を出すその出し方とか、平等とはどういうことかとか。おいおい。寝ろよ。子どもが骨髄・・・関係は、二人の意見がまっぷたつに分かれ、けんかしそうになった。「親は子どもの命を守るのが役目」的意見と「気持ちと生き方重視」的意見。いざとなってみな分からんけど、白熱の議論でどちらも自分の意見が譲れんかった。・・・寝ろよ。


 12時ごろに横になりすぐに寝た。2時ごろ彼氏から電話があって起こされた。私の近しい人々はなんで私を深夜に起こしたがるんやろう。この不眠気味の私を・・・。