10年ぶりのスキー

 雪山へ。10時前くらいから滑りはじめた。死んだ。中学以来やったことないからしゃーないんやろうけど、むっさ怖かった。むっさ怖くてぜんぜんなんにもできてへんのに、教えてくれた友人に大丈夫言われて、続けて二つリフトを乗り継いで700メートル以上すべるコースへ!一切ならしてないのにいきなりこれはあかんやろう友人!!!!!まずこけたときに立ち上がる練習もしてないし。てかすべる練習してないし!!!!!!!一応初心者コースなんやけど、私から見ると崖。「私、リフトでこのまま下に降りるわ」言ったら「それ無理。降り場ないから。」と氷のような目で言われました。心の中を北風が吹き抜けました。ああ、死ぬな、今度こそ思いました。
 スキー板を真横にして、ほとんど歩くようにして下山。スキー板で歩いて700メートル下山がどんなに怖いかこれを読んでる貴方にはどうせ分からないでしょうね!!!あと、歩いてるときに、5歳くらいのがきがこっちを不思議そうに見ながら滑っていったときに抱いた殺意の量も皆様には分からないでしょうね!!!
 そんなこんなで「真横に移動しては死ぬ思いでターン」を繰り返して下山した。下山するころにはほんの少しだけこつをつかめていた。あと、異様に怖がりで慎重派なため、4回くらいしかこけへんかった。運動神経悪いわりにはあんまこけてないよな、思います。


 その後は、カツカレーとケーキセットを異様に時間をかけて食した。そして、ゴンドラに乗って頂上付近まで行き、そのままゴンドラに乗って帰ってきた(一体・・・)。そして2回ほど350メートルくらいのコースを滑り、また休憩した。ハーゲンダッツのパフェをむしゃむしゃ食って仮眠室で寝た。一体・・・。んでそのあと1回350メートルを滑って終了した。分かれて行動していたほかのメンバーには、ハーゲンダッツや仮眠のことは隠し通した。とりあえず、こんなどうしようもない私につきあってくれた友人に感謝。私やったらこんなわからずやの怖がりや、山頂に置いてきぼりにしてやるわ。

 
 ぼろくてまんじゅうみたいな顔した主人のおるロッジに戻った。しゃべることに夢中になりすぎてフォークを落とした。主人は「ええ!ん〜〜〜〜〜〜〜!もう箸でいいわ。ほらよ」と割り箸を渡してきた。フォークがなくなったことにより、自動的にナイフも使えんようになった。箸で肉をほうばり続けた。まんじゅうが大嫌いになった。


 夜はもちろんナイターには行かない。それが運動音痴の宿命。さっさと風呂に入ってまったり過ごした。夜中から宴会のようなことがはじまり、でも全員善人たちなので、ほんまにささやかな会なのだが、二段ベッドに座り込んでしゃべった。怪奇現象の話になった。私は得意分野なので調子にのって話しまくった。ほんまに怖くなった。背中がぞくぞくし始めた。オカルトミニ知識によると、怖い話をしてるときに背中がぞくぞくするっていうのは、霊が乗り移った証拠。がーん。6回くらいぞくっとしたからには6体入ったのだろうか。友人に背中を三回たたいてもらった(豆知識によると、こうするととりついた霊を出せるらしい)。でも怖くて眠れんようになった。自分で調子に乗って誰よりも話してて、そして誰よりも怖がる。手におえません。もうやだ。