当日

 引越し当日です。ああ、書きたいことは山ほどあるが、今はまん喫なのだ・・・。
とりあえず、本棚とパイプ棚、解体された・・・。しかも、引越し屋が、私の可愛い巨大本棚ちゃんのことを「もう、ほんと嫌になって、全部解体してやりましたよ。寿命なんすかね」「ありゃあだめだ。ぼろぼろだ」と悪口言っているところに、のこのこゴミを持って登場してしまい、気まずいったらありゃしない。
 解体してるときは、ほんまに巨大でスライド式の本棚がただの板切れになっていくのを呆然と眺めながら、同じく呆然と立ち尽くしているかに見えた彼氏に「ねえ・・あんたこれ組み立てられる…?」と聞くと、「今、一生懸命見て覚えてる…」と、蚊の鳴くような声で言っておりました。どう考えても組み立てられるはずがない。絶対難しいもん。できたら、どっかの研究所に行って、その神秘の脳みそをこそ解体して研究されるがよい。
 と思ってたら、ああ、ほんまにこのお人は、新居で本棚を見事に復活させましたよ。もともと、私が一人で組み立てた本棚やったから「ああ、こことここがずれてネジが通らんけどま、いっか」的発想で、新品の頃からぼろぼろだった本棚ちゃんが、初めて、あるべき場所にすべてネジの通った状態になりました。感涙。

 あとさ〜〜、自転車がパンクしてたから、引越し当日の朝に自転車屋で直したのね?引っ越してみたら、またパンクしてたんですが、これは誰のせいなんですか?引越し屋のせいとして、苦情を言うべきですか。でももうあの引越し屋とあんまりかかわりたくないよお。

 引越しや本棚が終わったあと、焼肉を食べに行った。すると、横で一人で飲んでたおっさんが、しゃべりかけてきた。話がおわらねえ、おわらねえ。それもこれも、奴が愛想よく相手するからじゃ…。自分の息子が麻薬中毒になったことがあるだの、娘は、子供を3人も産んで太っただの、も、もういいから、身内の話はもういいから…。帰りたい…。と思いましたが、「お、彼女は、韓国の誰それっていう女優に似てるなあ」と言ったため、全てを許してやることにしました。