朝、電話で、おじいちゃんが亡くなったという連絡がきた。
昼間は普通に仕事したけど、実感がなかったらしく、子どもと遊んでるときは、完全にそのことを忘れる瞬間もあった。
涙も出そうにならんかったし。


3月一杯で退職する先輩がいる。
その先輩と仲の良かった利用者さんが、つつつと私に寄ってきて、何か言いたげな悲しそうな目で私を見た。
私もなんか言いたかったけど、先輩は、利用者さんを泣かさずに職場を去りたいようだったので、何も言えなかった。
お互いにお互いの考えてることが分かってる感じで、しばらく利用者さんと黙って見つめ合った。
そのあと、その利用者さんは、つつつとまた車椅子を動かして部屋から出て行った。

夜、一時間休を取って新幹線で帰ったけど、実家についたのは11時でむっちゃ疲れた。
神経が高ぶってるんか、すごい集中力で勉強の本を読破できた。


病棟の子どもと別れずに済んだ代わりにおじいちゃんとは別れることになったんや。